2017年11月24日

志望動機と先行販売

恥ずかしい話なので確かどこにも書いていなかったと思うけど、実はおれが国府台高校を受験した理由は、いわゆる「日の丸・君が代問題」なのだ。


中学生の時分、おれも酷い反抗期だった。ただその反抗の先は親とか教師ではなく、「強権的なシステム」だったからタチが悪い。


"総合的な学習の時間"を「生徒主導」で「自主的」に行うと言っていたのに、テーマは教員が勝手に決めるわクラス代表は成績のいい奴が"立候補"するように事前に根回ししているわ(これをなぜおれが知っているかというと成績が良かったからだ)、およそ民主的でなかったので、学年末の振り返りレポートにその旨を全部スッパ抜いて書いたり。

2年から3年次のクラスは本来持ち上がりという話だったが、それをなんと終業式1週間前に「クラス替えします」と発表されたので、有志を集めて保護者会に乗り込んだり、校長室に直談判しに行ったり。


そしてなにより恥ずかしいのは、今思い返すとそれらの"不条理"そのものに、あまり怒りがなかったことだ。「不条理や横暴に対する怒り」でなく、「そういうのに怒って行動できるオレ」だったわけだ。格好悪いったらありゃしない。


まあちょうど当時つかこうへいの『飛龍伝』だったり沢木耕太郎の『テロルの決算』だったり、あとパンクロック聴き出したりして、何かあれば(左右関係なく)「革命!」と叫びたい時期だったのだろう。ビートルズの『Revolution』、歌詞の意味もわからず聴いてて、和訳してみたら一変嫌いになったのも中3のときだ(今は大好きさ)。


「受験」とか「進学」とか、そういうのもやっぱり「システム」としか思えなくて、志望校とかも全然考えていなかった。それでも勉強は結構好きだったから、あまりその辺困らなくて、余計に後回しにしていた。父親からは、「サラリーマンと公務員以外なら何やっても文句は言わないから」と教えられていたし。


なにせ、「これからのライフプラン」みたいな発表で「27歳で死ぬ」て書いてたからね。大真面目に。


そんな小型狂犬・アサコシ少年に救いの手を差し伸べたのが当時の担任M先生。一向に進路を決めようとしないおれに、こんな高校あるぞ、とある新聞記事を見せてくれた。


それが、国府台高校の「日の丸・君が代問題」の記事だった。


M先生には今でも感謝している。第1、さっきの「ライフプラン」とか、書き直しを命じるわけでもなくそのまま掲示してくれたからね。多分クラス替えのメンドくせえ経緯とかも知った上で、「メンドくせえヤツ」としてのおれを尊重してくれた、そんな数少ない大人だったんだ。


当然大好物に食いついたおれは、サクッと進路を決定。上手く教員に丸め込まれた気がしないでもないが、そのまま楽々合格。

そうして晴れて、"鴻陵生"の仲間入りを果たしたわけである。


実は入学後、「"運動"とか"政治"じゃ世界は変わらないよ」「革命家はその後世捨て人になる」というニヒリズム・ダダイズム期に突入して、いわゆる「The 鴻陵生」とは距離を置く学生時代を送るのだが、、、それはまた、別の話。


別の話もなにも、そもそもなんの話だ。

そんなことを思い出しながら、しかし思い入れとかじゃ語れない強固なコメディにしたいね、いやするんだよ。


特典付き先行販売、いよいよ明日11/25、10:00からです。


アガリスクエンターテイメント第25回公演『卒業式、実行』

2018217日(土)〜225日(日)

於サンモール・スタジオ

公演情報 http://sotsujitsu.agarisk.com/

予約 https://ticket.corich.jp/apply/87017/012/


どうしたって筆が滑るから、母校だ。




posted by 淺越岳人 at 23:31| Comment(0) | 芝居 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月03日

卒業式、始動。

アガリスク次回公演の情報が出ました。
http://sotsujitsu.agarisk.com/
そう、『ナイゲン』『紅白旗合戦』に次ぐ、「国府台高校サーガ」第三作です。『ジェダイの帰還』です。いや、『シスの復讐』かな?どっちでもいいや。
と書いたところで「第三作」というのも少し変かな、と。題材は「卒業式での国旗・国歌」、つまり『紅白旗合戦』で描いたものに再挑戦する形になります。
はっきり言って、『紅白』はコメディとしては弱い。テーマの強度や演出的な面白さはあっても、システムも雑、笑いの量も質も水準に達しているかどうかという点で疑問が残る。
「テーマに敗けた」、というのが正直なところです。でも、今なら。
だから、「再挑戦」であって「再演」ではないです。リブートやリメイクと言うのも生ぬるい。「精神的続編」と言うか、換骨奪胎。テーマは同じでも、描き方・扱い方は全く別物になるでしょう。
アガリスクのヘッズにも意外と知られてないんですが、『ナイゲン』の初演版(第三回公演です)は現在のものと大きく違っています。『十二人の優しい日本人』オマージュの会議コメディ、という部分はもちろん変わっていませんが、そもそも中心的な議題である「どこか一クラス落選させる」と言う設定自体が初演には存在していません。というか、そのシステムの導入というアイディアによって、現行版にリメイクする道筋が見えたというわけなんです。
そういう意味では、やはり『ナイゲン』の姉妹作、「国府台サーガ」は改訂に改訂を重ねるに耐える、冨坂と我々にとって大きなヤマなんでしょう。いや、『ナイゲン』リメイクと比較すると今回はやはり「リメイク」のレベルではない。だって「会議コメディ」から「バックステージ・コメディ」に生まれ変わらせるわけですから、原型なんて留めるわけない。ま、どうせコメディなんですけど。今度こそコメディにするんですけど。
あと一つ、『ナイゲン』になぞらえるなら。リメイク版のそれは、おれたちの間違いなく代表作になったんです。だから、ね。
posted by 淺越岳人 at 23:14| Comment(0) | 芝居 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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